2019年04月02日

アパートは「運用」ではなく「経営」という意識が重要(2)

アパートやマンションの借上げというサービスをツールの一つとして考えてもらう分には良いと思いますが、30年間一括借り上げという言葉が与える印象が、地主さんに経営という意識ををなくさせてしまっているのは大きな問題です。
今後賃貸経営は厳しさを増しますが、借入金の返済を保証する借上げを行っている業者はひとつもありません。業者がそれができるのであればその土地自体を業者が借り受けます。
つまり厳しさを増す賃貸市場の中で、借金が返せなくなる可能性は消えていないのだから、より一層、経営していくという意識が必要です。

経営の原則として、どうしたら人に喜んでもらえるか、価格以上の価値をどのように供給するかというのは競争力を保つにはため基本的な考え方ですが、経営者であるはずのオーナーの中には消費者の様な意識になってしまっている人もいます。
賃料をもっと高く、建物や設備が古くなってきても賃料はそのままで何とかしたい。
中には賃料を下げられないファイナンス状況、借入の返済状況の人もいますが、こうなると悪循環に陥ります。

当社のオーナーさんの中に、長く住んでもらっている人の家賃が高いままなのはかわいそうだから家賃を下げてあげてという思いやりが爆発している方が見えますが、そういう方の方が長期で見ると意外と賃貸経営がうまくいったりします。
リーマンショックの時、ものすごく空室が多くなりました。賃料が高めの物件からは引越しされる方が多く、かなり賃料を下げないと新しい入居者の方がは決まりませんでした。




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