2018年07月29日

資産家通信(16) 負債比率とDSCR

「わたしのうちの資産額からしたら、これくらいの借金平気だよね」と言う方が見えますが、それだけでは全く判断できません。
こういった場合、負債比率を判断する指標は多くの場合、相続税評価であるため、相続税評価は時価と違う場合が多く、判断が難しいです。また、資産の多くを不動産が占めている方が多いため、思い通りに換金できない場合がほとんどです。
資産運用の安全性を判断する場合、私がもっとも有用だと考えている指標は
DSCR(負債支払安全率)です。収入から支出を引いた手残りから、借金がきちんと返していけられるかを示す指標です。極端な話、借金さえ返していければ問題ないと考えています。
ただし、賃貸物件の運用は築年数の経過により収入が減り、支出が増えるので必然的にDSCRが下がっていきますので、それを見据えた判断が必要です。

※ただし、DSCRでは築年数や残債を考慮することは出来ないので、DSCRだけでの判断は出来ません。DSCR≒賃貸経営の健全性と言えるので、もっとも有用な指数のひとつであるとは考えていますが、様々な要素を考慮して判断する必要があります。




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