2024年05月30日

不動産投資を学ぼう(1)

コンサル部門では一貫して、相続税の節税よりも不動産運用の方が重要だとお話ししてきました。

税金を抑えても、所有している人が大変になってしまうような不動産にしては本末転倒だという理由からです。そのため、どのくらい節税になるかを加味した上で、不動産運用の健全性より重視して精査してきました。キャッシュフローツリーを作成して、借入金の返済に

問題無いかはDCRで確認、空室にどれだけ耐えられるかはBERで確認、これを、賃料下落率を加味して長期で確認しました。これらは、地主さんの生活が不動産運用に直結しており、地主さんの生活を守るためのものです。

 

ただし、上記はあくまで長期的に不動産運用が問題なく継続できるか、破綻しないかどうかの指標であり、投資性を判断するものではありません。不動産運用の健全性を計るだけでも、これだけややこしく、訳の分からない横文字が出てくるので、さらにややこしくなる投資性の判断にまでは触れてきませんでしたが、投資性を判断することはとても重要です。

 

これは投資性が良いと単純に儲かるとかそういった話だけでなく、地主さんにとっては相続の問題も大部分を解決することになります。投資性が良ければ現金をたくさん残すことができます。地主さんにとっての現金の必要性に関しては下記となります。

  • 相続税納税資金
  • 資本的支出
  • 分割資金

詳しくは

https://www.smile-shisan.com/blog/v/73/

 

相続税納税資金に関して、地主さんが賃貸物件を建築する目的として、相続税を円滑に支払うために、相続税額を落とすことを目的としている場合が多いですが、そもそも運用収益で納税できれば節税する必要すらない訳です。つまり、健全な投資運用が最大の相続対策となる訳です。

 

それでは不動産の投資性はどの様に判断するのでしょうか。建築費と賃料から割り出す利回りでは投資性を判断することは全くできません。次回から少しずつ、不動産投資に関してのお話をしていきたいと思います。




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